ブルドーザーが前進し、壁が崩れ始めた時、粒子の粗いビデオが揺れた。中央アジアのある国家が、安息日毎に約80人のアドベンチストが集まっていた教会を破壊したのを、世界中のセブンスデー・アドベンチストが仰天して見守った。その崩壊した破片は、彼らが長年願ってきた夢の最後のかすかな光を打ち砕いたように思われた。しかし、失望の暗黒から希望の光がさしてきた。数年前、この同じ政府が、セブンスデー・アドベンチスト教会を公式に認めたのである。勇気に再び火がつき、教会員たちは、―かつては貿易路のネットワークの一部であった―この困難な地域の人々に到達する努力を再開した。

  数世紀前、商人たちは、ヨーロッパと東洋の貿易の中心地の間を、危険な陸路で旅をした。絹、胡椒、その他の商品は陸路を流れた。旅の危険は、求められたこれらの商品の高い値段によって埋め合わされた。貿易商品と共に、これらの旅行商人たちは世界に思想、技術、文化の交流を開始させた。

 今年、セブンスデー・アドベンチスト教会は、「希望の道を輝かす」と呼ばれる特別献金を集める。5年毎に教会は、世界総会の総会献金によって支持される、特別な企画又は重点政策を選んでいる。数ヵ月後に迫っている総会で、世界中のアドベンチストは、その特別献金を捧げる機会が与えられる。過去において、その献金はグアムにあるアドベンチスト・ワールド・ラジオ放送局を設立するため、10・40ウィンドーに焦点を当てるため、そして世界の大都市の働きを設立するための助けをした。

 2010年の世界総会献金は、中東・中央アジア・南アジア・中国を通る古代貿易路を覆う地域に焦点を合わせている。セブンスデー・アドベンチスト教会にとって、この地域は世界の中でまだ最も遅れている地域を表している。新しく開かれたキルギスタンのトクモクにあるグローバルミッション・パイオニア学校は、毎年、南アジアから何十人という人々を未踏地、未踏民族グループへ送り出している。トクモク学校の成功に励まされて、他の宣教地は今、彼ら自身のグローバルミッション・パイオニア学校の開校のために働いている。

 このような機会が消え去る前に、どれくらいの猶予があるかは誰も分からない。今日、私たちがする決心が、門戸が開かれているかどうかを決めるであろう。その日、あなたの捧げものは、教育、メディア、文書、グローバルミッション・パイオニア、健康伝道、人道的援助を通して、これらの過去の貿易路に沿う希望の道を輝かす助けをするであろう。あなたのアドベンチスト・ミッションへの祈りと援助を感謝する。

  もっと詳細に知りたい人は、www.AdventistMission.org へどうぞ。