2009年9月11日(金)午前10-12時に、ソウル市内の韓国プレスセンター20階の国際会議場で、国際宗教自由フォーラムが開催されました。これは、セブンスデー・アドベンチスト世界総会の外郭団体ともいうべき、国際宗教自由協会(International Religious Liberty Assosiation, 略称IRLA)の韓国支部が主催するもので、約450人の出席者(写真1)があり、来賓のあいさつに続き、世界総会からのゲスト・スピーカー3人(ジョン・グラツ、ユージン・シュ、ジェイムズ・スタンディッシュ)と韓国三育大学のイ・ジョングン教授の講演がありました。 その後、これらの講演に対する質疑応答(写真2)があり閉会となりました。9月12日(土)夜7時から9時半までは、三育大学の講堂において、フェスティバルと称して二日目のプログラムが行われました。まずは、ゴールデンエンジェルズの歌、続いて来賓者の挨拶がありました。その一人、世界IRLA事務局長のジョン・グラツ博士(写真3)は、「宗教の自由があることを感謝しよう」と繰り返し強調しました。その後、今回の行事にちなんだ作文とポスターのコンテストの入賞者(児童、生徒)に対する表彰が行われました。また、安息日遵守で戦った人への表彰もありました。続いて、宗教自由をテーマにしたミュージカル(写真4)の公演がありました。エステル記を土台として、少数派、異宗教に対して、私たちがいかにあるべきかを考えさせるものでした。その後、本番の「大演奏会」と名付けられた、ソロ、バイオリン独奏、デュエット、トリオ(写真5)等の、声楽家及びバイオリニスト専門家による高度の演奏会が披露されました。このような二日間の盛りだくさんな行事を企画し、実行した韓国教団宗教自由部長チョウ・ウォンウン牧師及びその全スタッフに対して心からの敬意を表します。さて、私は以前、北アジア太平洋支部宗教自由部長及びIRLA支部長をしていた時に、韓国三育大学でIRLAのシンポジウムを、ソウル・アドベンチスト病院構内の教会でフェスティバルを主催した者として、また現在は支部のPMM副部長をしている者として、宗教自由とPMMの密接な関係を考えざるを得ないのです。というのは、宗教の自由のない国や地域へはPMM宣教師を派遣できないからです。例えば、北朝鮮を考えてみてください。共産主義の独裁国家で、宗教の自由はありません。ですから、同国では伝道はできませんし、ましてや外部から宣教師を派遣することなどは到底できません。ですから、私たちは、ある意味で、PMM宣教師を派遣する前に、宗教の自由を保障していない国々に対して、それを国民に与えるように働きかける必要があるのです。もちろん、宗教の自由を保障していながら伝道の遅れている国々に対しては、PMM宣教師を積極的に送るの言うまでもありません。

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