中国の二つの特別行政区の一つであるマカオに送られているPMM宣教師韓吉路牧師は、1年余りの祈りと忍耐深い努力によって、ついに集会場所を確保し、修復し、そして、ついに2009年5月16日(土)の午後4時からに伝道所開所式を挙行することができた。このために、北アジア太平洋支部(NSD)PMM部長・副部長、香港マカオ教区の総務部長、マカオ三育中・高校校長、マカオ地区担当の地元牧師、香港アドベンチストカレッジでチャプレンをしているPMM宣教師等が出席した。

韓吉路牧師家族は、宣教地で使用する言語の広東語を2007年に勉強し、2008年から宣教師として現地に入り働きを始めた。しかし、受け入れ側の香港マカオ教区との交渉が長引き、住宅は提供されたものの集会所の獲得と修復に手間取り、なかなか本格的な働きができなかった。韓牧師にとっては、同期のPMM宣教師が他の地域ですでに活発に活躍しているのを見聞するにつけ、焦りがあったに違いない。
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しかし、神様は愛の方で、とうとう開所式を迎えさせてくれた。当日の午前中の礼拝は、韓牧師家族とNSDからの来訪者4人だけの出席者であると思っていたが、一人の青年が元気よく入室してきた。彼は、マカオ三育中・高校でバプテスマを受けたという卒業生で、現在はビジネス専攻の大学1年生であった。私たち一同は、聖霊の神様がこの若者を送って下さったと感激と共に感謝した。また、遠くの香港アドベンチストカレッジからPMM宣教師チョウ・ヘチュン牧師も駆けつけてくれた。礼拝説教は新名忠臣牧師が『刺青クリスチャン』と題して英語で話し、それを韓牧師が広東語に訳した。人口約55万人のマカオはギャンブルの都市として知られているが、かつて日本でギャンブルをしていたやくざがイエス様を信じるクリスチャンになったという証しである。

午後の集会では、NSD・PMM部長の権政行牧師が宣教の勧めを力強く英語で話し、マカオ三育中・高校の先生が地元の言葉(広東語)へ通訳した。出席者大人約70人、子供約10人であり、用意された椅子は満席であり、多くの人々が立っていた。出席者の半数以上がフィリピン人のアドベンチストであった。彼らによるアンクルム(竹製器楽)の特別讃美歌は見事であった。1時間余りの式後は、2階で新しい伝道所の開所を祝いつつ歓談の時をもった。
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韓牧師家族の今後の働きの上に、神様のお導きと祝福が豊かにありますようにと祈るものです。