2009年5月30日の夜、韓国三育大学講堂で、韓国三育高等学校同窓生ミュージカル劇団「スラムミ」による、第16回定期公演「美しき詩節」というミュージカルを観劇した。 これは、宣教師の生涯を扱った歌劇である。インターネットの百科辞典によると、「朝鮮の開国によって欧米諸国との外交関係が樹立されると、プロテスタント諸派が朝鮮に宣教師を派遣した。1865年に訪れたロバート・トマスは朝鮮で最初のプロテスタント殉教者である」とある。 このミュージカルによれば、トマスは英国からの宣教師であり、まず中国で宣教し、妻を病気で亡くし、その後、朝鮮に入り、殉教するまで働いたとのことである。この宣教師の活動を、約2時間、プロ顔負けの素晴らしい歌と演技で講堂一杯の観衆を魅了した。各自が最高のパフォーマンスを披露したと思う。全員が女性である。 韓国がプロテスタント教国になったというが、その中のセブンスデー・アドベンチスト教会も層が厚くなり、このような歌劇団が信徒の間で自発的に結成され、毎年定期公演をするほどになっているのである。 ちなみに、主演のトマス役を演じた女性は牧師夫人であった。公演終了後に彼女と写真を撮らせていただいたが、小柄な夫人であった。この女性が、約2時間を歌い、演技をしたことを思うにつけ、そのエネルギーにただただ感心させられた。 世界宣教部で働く者として、信徒のミュージカル劇団が、宣教師の生涯を二晩も公演したことに敬意を表するものである。

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