佐古康恵

日本川崎教会 PMM1陣 李珍煥(イ ジンファン)牧師

 

 前回合同礼拝には、教会いたいというりに神様えてくださって、教会のほうがの家のくにやってきて、川崎教会ができたというおをしました

そんな大きな奇跡を与えてくださったにもかかわらず、私の信仰が生ぬるかったからでしょうか、今度は難しい病気が私に与えられました。

ちょうど四年前の今頃のことでした。何気なく受けた健康診断で、私の血液中の血小板だけが正常値よりはるかに少ないことがわかったのです。いろいろ検査した結果、「特発性血小板減少症紫斑病」という名前が告げられました。これは簡単に言うと、原因はわからないけれど、血を止める働きをする血小板だけが少なくなって、そのため勝手に血が出てくるという病気だそうです。痛くもかゆくもないのですが、数値が下がるにつれ、鼻血が出て止まりにくくなったり、ぶつけてもいないのに内出血してあざがあちこちにできたり、疲れやすくなり、私から根気を奪っていきました。            

 この病気は運動してもしなくても、何を食べても食べなくても関係なく、今のところ薬も治療法もなく、私の場合は輸血も効果がない、とのことでした。 「じゃあ、どうしたらいいのですか」と聞くと、交通事故には遭わないように、けがをしないように、とのこと。

 しばらくは血液検査をして様子をみるだけでしたが、検査のたびに数値はどんどん下がっていきました。「もっと下がるようなら入院してステロイドの大量投与をしましょう、それが効くかどうかもやってみなければわかりませんが。」医師からそう言われるところまで下がり続けたのです。

 そんな時、もうひとつの病気が見つかりました。これは甲状腺の病気で、時間はかかるけれど薬さえ飲めば治るとのことでした。それで、どうして神様は私にばかりこんな目にあわせるのかと思ったりもしました。

 薬を飲み始めて一ヵ月、甲状腺はぐんと良くなりました。それと同時に、今までなかなか上がってこなかった血小板の数値が、跳ね上がっていたのです。「ひょっとして、こちらの薬で血小板も良くなったんでしょうか?」期待を込めて、血液内科のベテランの先生に伺うと「ありえません」と笑われました。

しかし、次の検査でも血小板の数値が上がっていたのです。その次の検査でも、また。四年近く下がり続けていた血小板が、甲状腺の薬を飲み始めて半年経った今、ついに正常値の範囲に戻ったのです。

クリスチャンでなくても、困難な物事にぶつかったときには、後は祈るだけと言いますが、私たちクリスチャンには祈ることしかできません。検査のたびに、私は川崎教会のメンバーの方々にも私のためのお祈りをお願いしてきました。ですから、正常値に戻ったということは、その日のうちにみんなにも報告したわけです。

すると、メンバーの落合さんがそっと私に近づいて「実はねぇ」と話し始められました。いつもご夫妻で、何よりもまず私の病気のことを祈って下さっていたということを聞いて、私は胸がいっぱいになりました。それだけでなく、他の方にも私のためのお祈りをお願いしてくださったとか。亀甲山教会でも、私のことをご存知でない方も一緒に祈ってくださったと伺っております。本当にありがとうございました。

「神の業はすべてを美しくする」と讃美歌にもありますが、目の前にあることに惑わされてばかりで、とてもすべてが美しいとは思えませんでした。いつになったら私の祈りを聞いてくださるのかと、信仰までぐらつく私でしたが、そんな私の祈りがついに聞かれました。

私が思う「時」や「形」とは違ったかもしれませんが、祈りは必ず叶えられると確信させるため難しい病気を与えられたのだと、今となれば理解できます。

他の病気の薬で血液の病気が治るなんて、専門の先生に言わせると、風邪薬を飲んで骨折が治るくらいありえないそうです。私を担当している先生は、初めて出会ったケースなので論文を書くおつもりだとか。

ルカによる福音書1章37節には「神にできないことは何一つない」とあります。私たちの想像をはるかに超えた神様の大きな愛に感謝いたします。

 

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